祈りと懺悔で心を磨く

 

 

 お言葉の中で「汝ら、心を常に磨くことを怠るな」と仰せになっておられます。心とは、目にみえないだけに、どのようにして磨いたらよいのでしょうか。例えば、形あるものが汚れていれば、布で拭けば綺麗になりますけども、自分の心を磨くということは、大変難しいです。又お言葉で、「心は畑のようなものである」と仰せになっていますように、心の畑は色んな事を考え、それを形として生み出します。
 畑は、豊かな畑、荒れた畑、時には、汚染された畑があります。その様に、良くない心の畑に蒔かれたもの、つまり自分の思い、感じることは正しいものではありません。人は、「自分の心は汚いと言う人は少ない」でしょうね。皆さんはどうでしょうか。自分の心の畑の善い悪いは自分ではなかなか判断しづらいものですね。そのために救世寿様は寿戒を私達に示されたのです。 その寿戒という鏡に、心を写して見ればよく分ります。寿戒には十の戒律が定められています。それに自分の心を照らせば、心の汚れを見つける事が出来、そこを綺麗にすることが出来るのです。いつも腹を立てる人、悲しい思いをしている人、色んなことに心配する人、人は様々な思いを持って生活しています。そんな人は、自分の性格や欠点を早く見つけて、それを柔和で勇気ある喜ぶ人になるために心を磨いてゆくことです。その磨く方法の一番として祈り≠ェ必要です。祈ることによって懺悔≠ェ心に芽生えます。懺悔は、「今の自分を悔み反省する心」です。お部屋もそうでしょ。お掃除して汚れたところをなくせば清潔で綺麗な住まいになるのと同じです。そのように、心配性の人は、「何故心配をするのだろう。どこが正しくないか」と、常に寿戒の鏡に自分を写して見極めることです。 先ほど話にありましたように、祈って救いを求めれば、必ず救世寿様が救ってくださいます。救世寿様を信じているから、「心配しなくても大丈夫」という事がわかってくると、寿戒を守ることが出来てきます。それが懺悔なのです。心の畑は、何もしないでほっておくと、雑草が生えてきます。たとえば、おいしい野菜や果物を作る時、畑を耕し、豊かな土、やわらかな土壌にします。そうしないと、大根なども、細く短いものしか出来ません。深く掘って耕せば、立派な大きい大根が出来ます。この耕す作業が、即ち懺悔だと仰せになっています。「祈りによって神の在りかを知り、傲慢で硬い土を懺悔の涙で柔らかくする」、これは鍬で耕すようなものです。そうすると、心の畑の雑草も取れ、豊かな心で目標や願いの種を蒔けば、自分の人生に善徳が芽生えてくるのです。寿戒を守ることは難しいけれど、自分自身のためなのです。寿戒に背くと、人を傷つけたり、人に嫌な思いをさせたりすることがあります。それがみんな自分の身に返ってきます。不幸になりたい人は誰もいません。みんな幸せになりたいのです。何故なれないかは、心が磨かれていないから。心の畑がやせて荒れていては、幸せの願いの種を蒔いても、良いことが芽生えるはずはなく、いくら幸せを願っても、幸せは訪れないのです。
 寿戒は、人の為のものではなく、自分の為のものだから自ら寿戒を守りなさいと仰せになっているのです。人に守れと要求しても幸せにはなれません。人間関係、夫婦のこと、ご近所のことも、相手に求めるだけであってはならない。自らが寿戒を守り心が清らかであれば、その美しい心が相手に伝わり、自然に自分のプラスになる働きをして行くのです。そういう姿を、周りを薫染させる人の実相(すがた)と表現します。 それは、お花畑に行くと、美しい百合の香りが、又清楚な菊の香りがその身につくようなものです。だから寿戒を守ることは、周りの人にも良い影響を及ぼし、自分の願いが叶えられて行きます。その事を考える時に、信仰する私達は、感謝の心で生活したのだろうか。救世寿様のお働きが当たり前のように、自分の力で生きている錯覚に陥っているんじゃないだろうかと。だから常に新鮮な心で、自分を振り返りながら、おかげで今日まで守られてきたことを感謝し、少しでも自分の心が向上し、そして、周りの人に薫染する心をより一層、作っていかなければならないと思います。 一般で感謝という言葉は、自分の喜び事だけを数えて良かったと考えがちですが、大きな喜びだけでなく、何気ない些細な事、又何事もなく平穏に守られてきたこと、救世寿様が守って下さっていることを、深く感謝出来る心で生活すると本当の幸せが築かれていく、この心が大切だと思います。辛いことを通して感謝の出来る心、懺悔のない感謝は本物ではないと思います。嬉しいことがあれば誰でも感謝出来ます。喜び事だけで感謝している人は、何か辛いことがあった時に、心がひっくり返ってしまいます。









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幸せになるためのお話
NO.13