『汝らよ、喜びは喜びを生み、悲しみは悲しみを生むものなるぞ、さらば汝ら、互いに喜びあうべく助け合い、互に苦しむことを除くべく尽くしあえよ。』(スフィンクスの声)と述べられています。

人の心は不思議なもので、極めて微妙な働きをするものです。心で思うことは、眼には見えませんが、それが元となって眼に見える現象となります。
例えば、人の表情を見た時、嬉しい時は、いかにも嬉しそうに喜びが顔に満ち溢れています。それと反対に、心配や不安がある時には、深く憂いに沈んで悲しそうになります。
また、食べ物を味わう時など、楽しい時はとてもおいしく感じられますが、悲しみや辛い時などは、同じ食べ物を食しても、おいしくいただくことができません。
この様に、私たちの心と体は不離密接の関係にあります。つまり、喜びの心を持って生活している人は、その体内の細胞や組織が極めて活発に活動しますから、精神的にも肉体的にも心身ともに健康になっていきます。しかし、憂い悲しみの心をもっていると、その心が形となって生まれてきますから、正常な体内の細胞や組織が不調和し、不健康な体を招いてしまいます。
この様に私達の心は、スフィンクスの声に述べられているように、『喜びは喜びを生み、悲しみは悲しみを生む』ものである事を知ることができます。ですから、私達は『喜びは喜びを生む』その喜びの心をもって生きることが、人としての最善の生き方なのです。
『喜びは喜びを生む』という人の心は、喜びを生み出しますから、創造の力をもっていることが誰でもわかると思います。この様に人の心は創造力をもっていますから、心に思ったことを生み出すことができるわけです。この創造力によって喜びが生み出されますが、反対に悲しみも生み出すことがあるので、私達はこの創造力の働きを、喜びの方向のみに進めていかなければなりません。その為には、悪い方へ考えたり不安を抱いたりする心の習性を、私たちの心から打ち消すことが大切です。つまり、私達の人生は、苦痛災厄の人生ではなく、喜びの人生楽しい人生だと思うことです。
そして、「微笑みの人生には神の光が宿っている、人の喜びの中には神の愛がかくされている」と思わなければなりません。
この様な考えで人生を眺め、思いで生活する人には、その心の創造力は、神の光と愛とを、その人の為に、その人の最も喜ぶものによって生み出すことが約束されているのです。
喜びの心には、美しい真珠のような神の愛がかくされていると述べられています。ですから、喜ぶ人の住むところには常に明るく楽しい喜びがくり広げられて、暗い影は微塵もなくなるのです。不幸も病も、災難もみんな影をひそめて、逃げだしてしまうのです。

天降の救世寿により、きよめと救いのうちに喜びを成就し、そうして、世の救われた人々は、幸いと健康の喜びがおしみなく与えられるのであります。









第一回 第二回 第三回 第四回 第五回
第六回 第七回 第八回 第九回 第十回
第十一回 第一二回 第十三回 第十四回 第十五回
第十六回 第十七回 第十八回 第十九回 第二十回
第二十一回 第二十二回 第二十三回 第二十四回 第二十五回

幸せになるためのお話
NO.08