幸福になるためには、心をぬきに考えることは出来ません。そこで心について少し触れてみたいと思います。
 心には、「意志」と「知恵」と「感情」の世界が働いています。今世の中を見まわした時、「感情」の世界が世の中を動かし始めていることがわかります。
 それはどの様な事かと言うと、昨今、尊い生命を軽視する様な親子による殺傷や虐待、自分の欲の為に人を平気で傷つけ盗みを働く事件が頻繁に起きています。これはまさに感情の世界が優先している事を現し、それはまさしく末法の世が現実に現れてきていることを示すものです。
私達は日常生活において、例えば朝起きて今日一日楽しく頑張ろうと思っていても、ちょっとした事でその思いが覆され、いやな気持ちになる事があると思います。これは、心の働きがまず感情から入ってきているからなのです。心をよくつかんでおかないと、捉えようのない心になってしまいます。ある時は、人に振りまわされ、またある時は物に振りまわされて、心がバラバラになって自分を見失ってしまいます。
 
 毎日の生活は常に変化しています。
 場面、場面の変化の連続です。場面が変われば、そこで出会う人や物も違ってきます。その中で、その変化に対してどのような受けとめ方をするかがとても大切なのです。
 「感情」で捉えているのか、あるいは、「意志」や「知恵」で捉えているのか、また、別の言い方をすれば、「感情」によって「意志」や「知恵」が動かされているのか、「意志」や「知恵」が「感情」を動かしているのかで、その人の次元や幸・不幸が見えてくるのです。
 では、どうしたら幸福になる為の心の捉え方が出来るのでしょうか。
 その方法の一つとして、感情が心を包み込もうとする時「祈り」によって切り替える事です。祈りは一番心を落ち着かせ、気持ちを切り替えます。
 例えば朝、夫婦で「今日も仲良くしていこう」といっても、お互いどちらかが相手の気にさわる事をいってしまうと、それで気分を害してしまうことがあると思いますが、そんな時、祈りをもっていれば、怒りが生まれず、また生まれてきても、祈りによって自から消えてゆきます。感情の世界において祈りを大事にしていくと、必ず感情が純化され、意志の世界に展開されてきます。
 その動きが始まると、今度は「知恵」が動き出します。その知恵は「意志」から流れてきた働きですから、何事も良い方向に捉えようとして、自然に良い結果が生まれてきます。
 
 次のお話は、特に仕事において責任を持たれている立場の方や経営者の方に聞いていただきたい事ですが、神様はその人の持っている力以上のものは決して与えないという事です。何故ならその人に、その人以上のものを与えるとつぶれてしまうからです。ですからいくら祈ってもその人がつぶれてしまう事を神様はなさいません。仕事を順調に進めたい、事業を拡大したいと思った時は、まず自分の器を大きくしないといけないのです。
それでは、その為にはどうしたら良いのでしょうか。
 その具体的な方法、受けとめ方としてまず、人との出会いにおいて、この人は私の為に救世寿様が与えてくださった人なのだと思い接し、そして、その場面は救世寿様が私に与えて下さった恩寵の場であると受け止め、私に「もっと伸びよ」と救世寿様が与えてくださった場であると認識することです。物は、すべて天祖様から与えられたものであると常に感謝する事を日々思い実践し、常に祈り、欲望の感情に振りまわされない自分を形成することです。すると、すばらしい知恵が働き出し、自然と大きな器が出来てきます。
 また、自分が今どの段階にいるかという事を意識することです。
 心の次元を上・中・下と表した時、この上・中・下にもさらにそれぞれに上・中・下があるのですが、下は、欲望を持った感情の世界に心が支配されてしまっている所です。もう少し細かくみると、下の下という位置は、自分が不幸にあっても不幸とわからず、下の中は、不幸にあって自分が悪いのかなと気づく段階、下の上は、不幸にあって自分がいけないのかなという反省をし始めます。
 しかし、この段階はやはり感情が支配していますから、物事は良いように動いていきません。中は、意志と感情が交じり合っている世界で、やや意志が勝っているという所です。中の中以上だと、常に何かあっても救世寿様を心に思うと感情の世界が切り替わり、不幸に会う状態の手前で止まります。上の世界になると完全に善の意志が感情を支配していて、幸福を生み出す泉になっています。せめて皆さんは中の中以上になって下さい。そうすると、恩寵の世界がはっきり見えてきます。自分に必要だと思うものは与えて下さいます。自分がこうしたいと思った事は、そのような事が実現できるように動いてきます。そして心には、創造主の天祖様、その御子天降の救世寿様が私を護って導いて下さっているのだから、人の領域を越えた働きが起きるのはあたりまえだという強い信念をもって生活や仕事に励んで下さい。


 これまでの事をまとめれば「私達は心次第」という事なのです。
 自分の心をしっかりとらえ次元を高く持ち、善の意志の世界を中心に生活や仕事を行うならば、そこには、思う通りの幸福な世界が現れてくるのです。
 そして、信仰という名の生活を務めるのでなく、救世寿様を証しする者として、自らが恩寵を受け、その証しを人々に教え伝えていく事が大切なのです。













NO.04
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